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執筆者の写真Aniwo Info

【Member Interview #4】3カ国でのキャリアを経て、テクノロジーが世界を変えると確信 --スタートアップ大国イスラエルへ|事業開発・Bomin Kang



こんにちは、Aniwo 人事担当の桃井です。

Aniwoで働くメンバーを紹介するAniwo・Member Interview。今回は、昨年Aniwoに入社し、Business Developmentとして活躍するBominさんにインタビューを実施しました!


|Bominさん、早速ですが自己紹介をお願いします。


幼少期から持ち続けた新しい世界への探究心


Bomin:はじめまして、Aniwoで事業開発を担当しているBomin Kang(ボミン・カン)です。出身は韓国で2番目に大きく、綺麗な海と美味しい海鮮が有名な都市、釜山です。

幼い頃は読書に夢中で、学校の休み時間は毎日図書館に通い小説や古典を読んでいました。一番のお気に入りは、4人の子供たちが繰り広げる冒険物語「ナルニア国物語」で、当時は自宅のクローゼットでナルニア国に繋がる入り口を探そうとするほどでした(笑)


新しい世界への探究心が強く、常に海が身近であった生活環境も影響し、私は現在滞在しているフランクフルトの他、これまでにフィリピン、トルコ、アメリカ、カメルーン、インド、イスラエルに滞在したことがあります。各国での暮らしはいつも新たな発見や学びの連続で、実際、この経験により状況や問題の本質を見抜こうとする意識が身につき、日々の生活やビジネス、そしてまた違う環境にチャレンジする際にも非常に役立っていると感じています。


プライベートでは、3年前から始めたヨガと瞑想にはまっています。心の平穏と健康な体を保てる時間が好きで、昨年はポルトガルでヨガリトリートのコースに参加してきました!食生活については、少しでも環境に貢献できるようフレキシタリアンという選択を取っていて、特にオートミールラテ、ヴィーガンブラウニー、豆乳アイス、母のベジ豆腐おにぎりが好きです。

 ヨガは旅行の楽しみの一つ(写真はスイスです)


|なんと、現在で7カ国目の海外生活なんですね。それぞれの国で、どのようなキャリアを積まれてきたのか、是非詳しく教えてください!


カメルーンでの人生を変える経験を経て、見つめ直した自分のキャリア


Bomin:大学卒業後からのファーストキャリアから順にお話しできればと思います。世界をより良くするための活動がしたいという思いを持っていた私は、世界を動かしているのはやはり「Economy」だと考え、まずは資本主義のリアルを学びたいと志しました。釜山大学卒業後はすぐにアメリカへ移住し、ニュージャージー州にあるフィンテック企業で最初のキャリアをスタートさせました。


その後は韓国国際協力団であるKOICAに参画し、西アフリカのカメルーンに渡りました。それまで経済が最も重要だと考えていた私にとって、アフリカは全く異なる世界で驚きの連続でした。アメリカやフランスなど多くの国が長年資金援助しているものの、未だにアフリカは貧困状態にあります。アフリカの土地を訪れるまでは、その理由を明確に理解できておらず、純粋に国際協力に携わりたいという気持ちでした。そして、実際に日本のJICAやユニセフ、UNDP等国際機関の方々と共に働いたことは、私にとって人生を変える経験となりました。


一方、現地で直面した現実は、資金の注入だけでは解決できない「政治の汚職」という深刻な課題でした。経済は勿論重要ですが、その上に政治があり、資金力があっても適切なガバナンスがなければお金はただの数字に過ぎず、発展においてはガバナンスと政治がどれほど重要であるかということを再認識しました。同時に、今の自分では何もできないという不甲斐なさも痛感していました。

(写真左:国際女性デーパレードの様子、写真右:Koica カメルーンオフィス)



このカメルーンでの経験は、今私がやるべきことは何か?5年後10年後の自分はどうありたいのか?ということについて、改めて考えるきっかけにもなりました。


自分は何を武器に、世界をより良く変えていきたいのか?


人類の歴史を遡ると、人々の生活の質は、産業革命以降急速に発展してきました。自動車産業からスマートフォン、AIのような画期的な技術は非常に早いスピードで、そして全世界に影響を与え、人々の暮らしを大きく前進させてきました。世界中の人々の暮らしをよりよく変えるという点では、テクノロジーに関わる仕事に携わるべきではないか、そのためには、まず新しい技術がどのように生み出されているか理解したいと考えるようになりました。


そのタイミングでご縁がありジョインした先が、LGエレクトロニクスのインド・バンガロールにあるR&Dセンターです。私はLGのCTO直下 R&D企画チームに所属し、主にR&Dセンターの成果を本社に報告する仕事に携わっていました。

まだ世に出ていない新技術や日々新しい技術の構築プロセスを見ることができるという貴重な経験を通し、革新的な技術を生み出すために最も重要な要素は、技術そのものだけでなく(もちろん予算、チーム間のコミュニケーション、コラボレーションも重要ですが)市場のニーズと反応を理解することだと実感しました。すべての革新的な技術は、市場ニーズ、つまり顧客ニーズから出発します。つまり、ニーズに根ざしていなければ、たとえ壮大な技術であっても成功には至らないのです。


起業家や技術者が新たなテクノロジーを生み出し、世界を前進させていく姿を肌で感じた経験が、現在のAniwoでの事業開発業務を志したきっかけと日々のやりがいに直結しています。



|様々な経験を通して、テクノロジーの進化に携わることを長期的なキャリアビジョンとされたのですね。Bominさんのキャリアパスは、勤務地も業種もそれぞれ全く異なりますが、一貫して「世界をよりよくしたい」という思いが軸にあるんだなとお話を聞いていて感じます。


テクノロジーの可能性を追求するため、スタートアップ大国イスラエルへ


Bomin:ありがとうございます!仰る通り軸は常にそこにあり、3社目であるインドでの経験を通し「テクノロジーこそが、世界中の人々の生活を進歩させる」と実感しました。

そして、より多くの新しい技術や技術開発に関わる人々に出会うため、ディープテックやハイテクで有名なスタートアップ大国 イスラエルに渡りました。

イスラエルでは在イスラエル韓国大使館に勤務していたこともあり、本当に数多くの起業家や現地の政治家に出会えて、イスラエルのスタートアップエコシステム、そしてその仕組みを語る上で欠かせないユダヤの文化・精神について理解を深めることができました。

左:Gideon Saar(前イスラエル法務大臣)


|現地に滞在し、イスラエルでスタートアップが数多く生まれる最も重要な要因は何であるとBominさんは考えていますか?


Bomin:私は、起業家精神のルーツである「Chutzpah spirit」に起因するものだと考えています。一般的に、母国である韓国を含む多くの国では、みんな良いアイデアを持ち夢を追い求めていたとしても、実際にビジネスを始めると途端に失敗することを恐れてしまいます。しかし、イスラエルでは殆どの人々が失敗を恐れないマインドを持っています。

なぜなら、シンプルに失敗という概念が存在せず、「今回のやり方では上手くいかなかったな。じゃあ、次はこのやり方はやめて別のアプローチを探ろう!」と上手くいかなかったことも成功するためのプロセスの一部と考えているからです。そして落ち込まず、次に進むのです。

3000年のディアスポラの歴史のように、彼らの心の中には未だ消えない炎がありました。1年半のイスラエル滞在期間、彼らと一緒に働けたことがとても嬉しかったですし、自分も彼らのように前進し続けたいと思いました。

在イスラエル韓国大使館時代に読んでいた書籍

「START-UP NATION」はAniwoの新入社員が必ず読む課題図書でもあります!


Aniwoにジョインした最大の決め手は、コーポレートミッションと個人の目標が一致していたこと


|Aniwoに参画した背景について聞かせてください


Bomin:先程もお話しした通り、私はLGエレクトロニクス R&Dセンターでの経験を経て、「テクノロジーの進化に携わること」を自身の今後のキャリアの軸として考え始めるようになりました。そして、最先端テクノロジーの宝庫であるイスラエルへ渡ったところ、自分が想定していたよりも多くの、魅力的な技術やスタートアップ、起業家に出会うことができ、その結果テクノロジーこそが世界をより良くするという仮説が確信に変わりました。


また、その中で、日本人で初めてイスラエルで起業した弊社CEO 寺田彼日さんとも繋がることができました。元々すごく面白そうな取り組みをされているなとは思っていたのですが、実際にAniさんからAniwoに関するお話をお伺いした際、Aniwoが掲げるミッション「Innovation for your smile」が、私が個人として掲げてきた大事な目標と合致したことに非常に驚きました。

人を幸せにするイノベーションを起こすことに少しでも貢献できれば、これほど嬉しいことはありません。何の躊躇もなくAniwoへのジョインを決めました!


Aniwo Mission・Vision・Code of Conduct


イスラエル駐在経験を活かし、リアルな情報収集と現地での信頼関係構築を追求


|Aniwoでは、どのような業務に携わっていますか?また、これまでのキャリアが現在のポジションで活きていると感じていることがあれば教えてください。


Bomin:現在、Aniwoでは事業開発担当者として、イスラエルへの投資あるいは協業を検討している日本のお客様に対し最適で価値のある情報を提供できるよう、イスラエルのスタートアップエコシステムや経済、政治動向等の分析業務・レポート作成に取り組んでいます。最新技術のフロンティアとして働くことは、非常にエキサイティングでやりがいを持って日々働いています。


市場の動向を把握し技術を深く理解するためにも、在イスラエル韓国大使館駐在時代に培った現地のネットワークやイスラエルならではの文化やビジネスにおける習慣への対応力や少しのヘブライ語(ビジネスにおいては、イスラエルもほとんどが英語で対応可能ですが、少しでもヘブライ語を織り交ぜるとよりコミュニケーションが取りやすくなります。)を武器に、デスクトップリサーチだけでは知ることのできないリアルな情報収集や現地スタートアップ・VCとの信頼関係構築に力を入れています。


また、現地スタートアップ・起業家・投資家を訪問したり、現地注目カンファレンスへ出席したりすることで、常に情報をアップデートし、また、そこで持ち帰った情報やネットワークは社内の日本メンバーや弊社クライアント企業様へ提供させていただいています。

Aniwoイスラエル拠点でVP Business Developmentを務めるYoavと共に(DLD Tel Avivにて)



集中力と仕事のタイムマネジメント、メンバーとの相互理解を重視


|日本オフィスのメンバーと協力して働かれていますが、リモート環境の中、実際どのように日々仕事をこなしているのでしょうか。Bominさんが心がけている点などあれば是非教えてほしいです。


Bomin:以前一緒に働いていた先輩から、「出社したら仕事だけに集中する。帰るときは、仕事のことは考えず休むことだけに集中する。」という集中力と仕事のタイムマネジメント方法について教えていただき、このアドバイスが現在も私の社会人生活のベースになっています。

どこにいても、いつでも、私はノートパソコンを開いたら、自分の作業計画に従って作業モードをオンにします!

Aniwoは特に、2014年の創業当時より日本とイスラエルの2拠点体制でCOVID-19パンデミックよりも前から全員がリモートに慣れており、お互いの環境への配慮も根付いていますし、また、オフラインで会えない分一つ一つの打ち合わせを大事にしているので、そこに自分の仕事スイッチがあれば、リモートで働くことは全く問題ではありません。



|なるほど!休むことだけに集中するという意識も非常に重要ですよね。まさに、Bominさんはプライベートは全力で楽しみ、そして活き活きと仕事に取り組まれている印象でした!


Bomin:もちろん、お互いに信頼し、ミッション・ビジョンに共感し合い、仕事を全力で楽しめるメンバーが揃っているAniwoだからこそ、毎日エネルギッシュに働けています!国籍も日本、イスラエル、中国、韓国と多様なバックグラウンドを持つチーム体制で、ミーティングではいつも新しい意見や様々な視点を吸収しています。

グローバルな組織においては、多様性から生まれる新しい考え方を通じお互いを知り、コミュニケーションを交わすことでチームのシナジーが生まれると考えています。母国語や文化が異なることで多少スムーズに進まない局面があったとしても、考え方の幅が広がり新しいアイディアが生まれることの方が重要で、それに応じて会社が挑戦できる領域も広がり成功する確率も上昇すると、Aniwoで働いていて改めて感じます!

Aniwo日本オフィス出張時


いつかは自分もイノベーションをもたらすスタートアップ経営者に


|それでは、最後になりますが、今後挑戦していきたいことについて教えてください!


Bomin:Aniwoでコーポレートミッション「Innovation for your smile」を体現することです。イノベーションは、私たちの実生活に近ければ近いほど、より早く広がりより大きな影響を与えます。そして、イノベーションはいつも必ず、お客様の課題やニーズを深く理解するスタートアップから生まれます。

そして、ここAniwoで多くのことを学び経験を積むことで、私自身もいつか生活にイノベーションをもたらすスタートアップを立ち上げたいと思っています!




Bominさん、ありがとうございました!

いつもポジティブ思考で明るくチームを引っ張ってくれるBominさん。誰よりも探究心とテクノロジー愛が深く、その根源が気になっていたのですが、様々な経験を積み沢山の人に出会った結果、ご自身が今後の長いキャリアで成し遂げたい目標・進むべき方向性がしっかりと定まっているからなんだと今回のインタビューを通して感じました。


Aniwoのメンバーとともに、Bominさんの目標でありAniwoのコーポレートミッションである「Innovation for your smile」を実現していきましょう!



Aniwoにご興味がある方はこちら

お待ちしております!




インタビュー・記事作成

Aniwo / 桃井 麻衣



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