top of page
  • 執筆者の写真Aniwo Info

【初開催】岸田首相もビデオ登壇 ~ 日本-イスラエルの連携加速に期待が高まるカンファレンス速報



 5月29~31日、イスラエル最大級メディア「カルカリスト(Calcalist)」の日本初主催イベント「The Land of the Rising Sun Meets The Nation of Rising Innovation」が東京虎ノ門ヒルズで開催され、イスラエルと日本の起業家、経営層や新規事業開発担当、投資家など総勢600名以上が参加しました。

■当日アジェンダはこちら(Calcalistイベントページ)


 当イベントのメイン会場では、日本・イスラエル経済を牽引するトップの方々が集結し、日本とイスラエル間の今後のビジネスの可能性や関わり方に関する講演が行われました。

岸田内閣総理大臣(ビデオレターの上映)


 ビデオレターにて登壇した岸田首相は、「日本とイスラエルの経済関係は、この10年で大きく強まった。イスラエルに拠点を持つ日本企業の数は現在では90社近くと、10年前の約3倍に増えた。イスラエルと日本の共通点は人が資源であるということで、両国の人々が知恵を出し合ってさまざまな技術の発明・開発に取り組むことで、世界の社会課題を解決できると確信をしている。」と両国の参加者に向けてメッセージを発信されました。


日本・イスラエル間のイノベーション促進に関わるキーマンへのインタビュー内容については、下記にて公開されています。

インタビュー動画(CTech by Calcalist)



 また本イベントでは、イスラエルから参加したスタートアップ16社によるピッチが行われました。以下、当社ピックアップ・大注目のイスラエルスタートアップ3社を紹介いたします。


①Anzu「ゲームの中に広告が!?世界最先端のゲーム内広告プラットフォーム」

 Anzuは、モバイル、PC、コンソール、ゲームのメタバース向けの高度なゲーム内広告ソリューションです。同社のゲーム内広告は、プレーヤーを第一に考え、広告主が中断のない非常に魅力的な方法で視聴者にリーチできるように設計されています。またOracle Moat を使用しゲーム内のビューアビリティ測定を実現する、特許取得済みの 3D 広告追跡エンジンを提供しています。


 同社はWPP、Sony Innovation Fund、NBCUniversal、HTC、Bitkraftなどの著名な投資家の支援を受けており、既に3700万ドルを調達しています。電通とパートナーシップを結んでおり、今後の日本進出の行方が期待される注目スタートアップです。


②SOLO「人間の感情を測定できる!?AIを用いて表情を認識し、感情をデータ化へ」

 SOLOのテクノロジーは、スマートフォンやタブレット等のカメラを用いた表情解析を通じ、人の感情の分析・活用・モニタリングを実施することで、クライアント企業の事業の効率化や成長に貢献しています。同社は既に、大阪大学・NECと連携した介護業界における協働事例があり、SOLOのソリューションを介護現場で活用することで、利用者の感情を簡単に正しく把握し適切なケアを提供する事例を創出しています。


 また、SOLOの感情分析テクノロジーの活用により、クライアントの主観に頼らない正確な感情情報を自動で効率的にビッグデータ化することができます。この技術は、商品の購入現場や教育機関での転用が見込まれます。今後の社会実装への幅が広いことから注目を浴びるスタートアップです。


③Xtend「誰もがドローン操作できる世界へ!最先端オペレーティングシステムの開発」

 Xtendは、最小限のトレーニングで、いかなる環境下においても誰もが正確なドローンの操縦と操作を行うことが出来る自律飛行のマシン・システムを提供しています。XtendのXOSと呼ばれるオペレーティング・システムは、 人間の知性とマシンの自律性を融合させることで、効率的な自律飛行を実現することができます。


 Xtendはドローンの活用現場として王道であった保守点検、救難捜索、セキュリティその他の民間市場への展開を進めてきました。直近では民間への展開だけでなく、アメリカ国防省、MAFAT (イスラエル国防省傘下で研究開発を担う機関)との間でも百万ドル規模の契約を締結し、展開の幅を広げています。ドローンは技術の進歩とともにますます重要な役割を果たしており、将来の展望においてもあらゆる分野で活用される可能性があります。その点でも要注目のスタートアップです。




 また、交流エリアでは日本の茶道や書道を紹介するスペースなど、イスラエルの方々に日本の文化を体験してもらう機会や、日本に関心を持つイスラエルスタートアップによる出展ブースが設けられていました。このような取り組みにより、日本とイスラエルの参加者が自然に交流できる場が生み出されており、参加者間の積極的な意見交換やネットワーキングが行われました。


 コロナが明け久しぶりの開催となった日本-イスラエル間のリアルイベントは、両国の政治経済を牽引するトップの方々や多くの参加者が集い、大盛況のうちに終了しました。


 近年日本とイスラエルの結びつきは急速に深まりつつあります。23年3月からは両国を結ぶ直行便(エルアル航空)の就航が始まりました。また現在では、90社以上の日本企業がイスラエルに拠点を構えています。本イベントを通し参加者一同が、今後の両国における経済協働、文化交流がますます促進されることを確信しました。


 Aniwoは2014年の創業から一貫して、イスラエルと日本間のオープンイノベーションを推進してきました。当社は現地スタートアップとの提携、デリゲーションツアーの実施に関して、豊富な実績があります。イスラエルのスタートアップエコシステム、現地スタートアップとの協業へご興味ある方は、是非お問い合わせください。


■お問い合わせはこちら




bottom of page