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イスラエルから始まるIoTが拓く未来 -前編- Pitch Tokyo #3 (2018–2019) IoT Event Report


開演時の様子

イスラエルを拠点に現地の最先端スタートアップと日本企業の橋渡しを行う、今注目のベンチャー企業Aniwo。その旗艦イベントであるPitch Tokyoでは、毎月トピックを変えながらイスラエル発の最新技術の紹介やその道のプロによるパネルディスカッションが行われている。今月のテーマはIoT = Internet of Things。DMM.make AKIBAさんのご協力のもと、台風が近づく中にも関わらず60人近い参加者にお越し頂き、非常に活気のあるイベントとなった。ここでは企業紹介とディスカッションの現場の様子を前後半に分けてお届けしたい。


IoT、つまりモノのインターネット化は近年急速に注目を集めている分野である。

IoTはセンサーを用いて取得したデータをAI等を用いて分析し、手近なデバイスに反映することで日々の生活をより便利にしようとする試みで、ルンバやAmazonEchoに代表されるスマート家電や、Googleや大手自動車会社が開発を進める自動運転機能などの例を筆頭に実用化が進んでいる。


当日のアジェンダ

今回のPitchTokyoではそれぞれリハビリ医療、リテール販売、通信の分野で優れたテクノロジーを開発するイスラエルスタートアップ三社に動画をご提供いただいた。









リハビリ機器のIoT化に取り組むPLAYWORK


単純かつ高性能の小型センサーによる計測テクノロジーで、Bluetoothを通してIoT対応機器に接続し、この計測データをAIを用いて分析する。

患者は実際のリハビリ機器の動作と連動したゲームを楽しみつつ運動でき、更に計測された運動データをもとに運動のスコアレポートやアドバイスを得ることが可能になるという画期的な技術である。


同社はリハビリを効率的で楽しい活動にすることで患者の治療へのエンゲージメントを高めることを目指しているとCEOは語る。

CEO曰く今後リハビリの需要が高い日本の医療現場と重点的に協力体制を構築する計画だそうで、実際にCEOが九月に来日する予定だ。

我々が同社の製品を直接目にする日も近いかもしれない。


食料品店やドラッグストア向けにスマートシェルフを提供するWiseShelf


小売店における店頭在庫管理の分野において注目されている企業である。

同社は大量の光学センサーを埋め込んだ棚板によって棚の周囲の光の量を検知し、棚の上の在庫量を把握するシステムを構築する。棚が空の場合は全ての光が直接棚に当たるが、棚が製品で覆われている場合は影ができるので、その差を計測するという仕組みだ。

計測された明度差は機械学習によってリアルタイムで在庫状況の情報に変換され、在庫管理者のデバイスに反映される。


小売店においては、倉庫に商品があるにも関わらず店頭に並んでいないという状況によって大きな機会損失が発生しており、同社の製品はこの課題の解決に貢献する。

既にフランス•パリの大手スーパーMonoprixをはじめ欧州の各都市で導入が進んでおり、今後のアジア進出も期待されている。


IoTを実装する上で核となるデバイス間の通信技術を開発するSoftil


同社はLTE及びWi-Fi通信によるE2Eソリューションを実現するために不可欠な、障害や誤作動の起きない末端機器のシステムを開発する。

E2Eとは通信・ネットワークの分野で、通信を行う二者、あるいは、二者間を結ぶ経路全体を意味する。通信ネットワークやプロトコルの設計原理の一つに「エンドツーエンドの原則」と呼ばれるものがあり、これは経路上のシステムは単純な中継・転送のみを行い、高度な通信制御や複雑な機能は末端のシステムが担当するというものだ。同社は後者を開発しており、今回同社は様々な電波が飛び交う中でも安定的な音声•ビデオ通話システムを多様なデバイス間で披露した。


同社の通信はiOS、Android、Windowsなど多様なプラットフォームやOSに適合可能な点も魅力的だが、その通信技術自体も非常に高度である。

同社の技術仕様は最先端のRelease 13やRelease14に対応している。Release~とは、携帯電話に代表されるモバイル通信の技術を決める団体、3GPPが策定する通信仕様のことで、最近日本でサービスが開始されたLTE-AdvancedはRelease 10だ。

今後5G通信など高度な通信を実装する上で同社の技術はカギとなる役割を果たしそうだ。



いかがだっただろうか。

後編ではIoT分野の有識者によるディスカッションの模様をお届けする。


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文責: Aniwo 服部

編集: Aniwo 黒須

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