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" 沖縄県投資環境視察ツアーレポート" 知られざる沖縄県の魅力



はいさい!

2020年2月6日(木)・7日(金)に『沖縄県投資環境視察ツアー』が行われました。

本ツアーの目的は『ResorTech Okinawa おきなわ国際IT見本市』や沖縄の情報通信関連施設等の視察を通じて、テクノロジーと親和性の高い製造業や情報通信関連企業などを対象に投資環境の優位性をPRすることで、AniwoからはBusiness Designerの本間が参加してきましたのでその魅力をお伝えします!



IT企業集積地としての沖縄県

まず始めに、ビジネス環境の視点で沖縄県についてご紹介します。

沖縄県といえばリゾートや観光という文脈で語られることが多いですが、実は2000年代前半から戦略産業として情報通信産業の振興に力を入れてきました。

その強みは主に「立地」「環境」「経済」の三点で語られます。


沖縄県は中国やシンガポールといったアジア主要都市へ空路で4時間圏内という立地で、那覇空港は日本国内第3位の旅客定期便路線数(※平成29年度)を誇っています。また、本州との遠隔性から災害の同時被災リスク軽減が期待でき、データ集積の分散化拠点として注目されています。


また日本有数のリゾートロケーションという環境も情報通信産業と相性が良いと考えられています。年間を通して過ごしやすい気候で花粉症もなく、青い空と美しい海が目の前に広がるロケーションは国内外から多くの観光客が訪れます。昨今の働き方改革の隆盛により、リモートワークワーケーションといった働き方が一般的になりつつある今、そうした環境は大きな強みの一つとなっています。


そして沖縄県は日本唯一の経済特区でもあります。圏内のIT企業は国内で最高率の所得控除(最大40%)や投資税額控除といった課税の特例などを活用することができ、その他にもスタートアップ支援や通信費補助、ソフトウェア開発支援といった制度も用意されています。

その上、沖縄県の平均年齢は42.1歳、年少人口割合は17.1%で全国1位と日本一若く活気に溢れる県でもあります。


こうした背景もあり、現在沖縄の情報通信産業は急速に集積が進んでいます。2019年1月時点で情報通信関連企業470社が沖縄県に拠点設立(過去20年で約14倍増)し、約2万9千人の新規雇用を生み出すに至っています。

今後沖縄県はITと観光産業のみならず、農業・小売・製造・医療など沖縄の産業全体の発展と、地域に暮らす人々の生活を豊かにするテクノロジーの集積と新ビジネスの創出を目指しています。


参考:沖縄県 - 情報通信産業立地ガイド



ResorTech Okinawa おきなわ国際IT見本市 レポート

ResorTech Okinawa 沖縄国際IT見本市』は、「リゾート」×「IT」をコンセプトに、観光産業と情報通信関連産業の活力を成長のエンジンとして、全産業の発展と豊かな地域社会の実現を目的として今回初めて開催されました。

次回は2020年10月29日(木)〜11月1日(日)にて開催されます。


沖縄コンベンションセンター
展示棟内

会場の沖縄コンベンションセンターは沖縄らしいつくりの展示会場で、すぐ裏にはビーチがあります。

展示棟ではメインのIT見本市が開催されていました。 各社のブースでは「リゾート」×「IT」をコンセプトにした展示を行っており、国内外の企業の展示を見ることができました。

特に来場者の目を引いていた展示は、ANAホールディングスのアバターサービス「newme」でした。

こちらは今回リゾテックアワードにも輝いており、遠隔操作できるロボットを通じて離れた場所の風景や音を体感できるというサービスです。 ブースでは実際に沖縄県内のホテルに設置されたロボットを自ら動かし、部屋の様子や窓からの風景などを体験することができました。

また、海外からは中国・台湾・香港・ラトビア・チェコ・アメリカ・イギリス・ベトナムなどの企業が参加しており、沖縄の投資環境としての可能性を感じさせました。


個人的に最も注目した企業はAlpaca.Labという沖縄発スタートアップです。

Alpaca.Labの運営するエアクルは、運転代行業者と飲食店などを繋ぎ、効率的な配車を可能にします。実は沖縄県には人口あたりの飲酒運転検挙数が全国最多であり、また運転代行業者の保険未加入問題などを抱えているという側面があります。エアクルはそういった課題に対してスタートアップらしいアプローチで取り組んでおり、運転代行業者への地道な営業活動を行っているという話でした。

将来的には全国展開を計画しており、過疎地域のインフラ機能としてのサービス構築を目指しているとのことです。



沖縄の情報通信関連施設等の視察 レポート

<視察行程>


当日は日本とアジアを結ぶ架け橋「沖縄IT津梁パーク」と国際情報通信拠点”スマートハブ”を形成することを目指し沖縄県が整備した「沖縄情報通信センター」を見学したのち、 沖縄の文化・芸能・自然を見て体感できるテーマパーク「琉球村」で昼食・見学後、世界最高水準の科学技術に関する教育を行っている「沖縄科学技術大学院大学(OIST)」のキャンパスツアーに参加しました。


沖縄科学技術大学院大学(OIST)

沖縄IT津梁パークは那覇空港から車で約1時間のうるま市に位置し、沖縄県が国内外の新しいIT産業の一大拠点になるためのビッグプロジェクトとして開発が進められています。

入居企業の特徴としてソフトウェアの受託開発やネットワークの保守管理、コールセンター業務などを行っている企業が多く、現在完成している施設には既に空きがないほど人気があるそうです。


次に、沖縄情報通信センターは情報資産のバックアップやリスク分散化拠点として、2015年に竣工したクラウドデータセンターです。最先端のセキュリティシステムや台風等の災害時の非常設備などが充実しており、沖縄県が整備した「沖縄国際情報通信ネットワーク」に接続しています。沖縄国際情報通信ネットワークとは、沖縄と首都圏、香港、シンガポールを結ぶ専用線ネットワークで、高速・大容量・低価格の通信サービスを提供しています。この回線を利用して、首都圏、アジアへのダイレクトなビジネス展開が可能です。


最後に沖縄科学技術大学院大学(OIST)を見学しました。OISTは5年一貫性の博士課程を置く大学院大学として、教員と学生の半数以上は外国人で構内の公用語は英語になっています。特に海洋科学や環境・生態学、分子・細胞・発生生物学などといった分野において融合した研究を展開しており、2019年6月にはイギリスのシュプリンガー・ネイチャー社が発表した質の高い論文の割合が高い研究機関ランキングでは東京大学の40位を上回る日本トップの9位に選出されました。

壮大な自然の中にそびえ立つ構内を歩いていると、海外からの研究者の多さに驚かされます。また、構内は他分野の研究者と積極的に交流ができるように設計されており、日本の他の大学機関とは一線を画していると感じました。



まとめ

今回のツアーは東京や大阪を拠点に活動するIT企業の経営者の方々が多く参加しており、IT産業集積地としての沖縄県の注目度の高さを窺い知ることができました。

また、県や国からの潤沢な支援や温暖な気候、若く活発な雰囲気などイスラエルに通じる要素も各所に感じられ、今後沖縄県から始まる新たなイノベーションの創出から目が離せません!


最後までご覧いただきありがとうございました。



記事:本間 亮

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